韓国がわかる。ハングルは楽しい!金 裕鴻
PHP研究所 刊
発売日 2002-06
買うといいですよ。 2006-01-17
いい意味でとっても真面目で、良識があって、韓国の人に対しても日本の人に対しても等しい愛情をもっていて、ユーモアにあふれた著者の人柄がしっかり出ている本です。
韓国本はたくさんあります。でも大方のものはとても下品に映ります。
売ろうという気持ちから、変に韓国の歴史や文化を持ち上げてみたり、なんでもない習慣をおおげさにとりあげてみたり、あるいは政治色を持ち込んだり、半端な経済知識をひけらかしてみたり。カバーのデザインからして品性の低そうなものも多く見受けられます。
そういう本はかえってステレオタイプ的なものの見方を助長するだけだから、尊敬できないし、楽しめません。
この本は教養の本です。そして、著者の人生経験と職業経験にもとづいているので、面白いです。コメントのひとつひとつが生きています。
本当は辛辣な皮肉も、両文化圏に暮らす人へのひそかな絶望感も、しっかり滲ませているのに、それでもイキイキと楽しみながら読めるのは、きっと著者が人間に対する尊敬を決して失わない強い人だからだと思います。
ぜひ読んでください。
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