ドイツ語語源小辞典下宮 忠雄
同学社 刊
発売日 1992-06
ドイツ語初心者にもお薦め。英語・仏語との比較もあり、面白い! 2006-05-15
ドイツ語も(大学の教養以来ひさびさに)勉強し始めました。もう殆ど初心者の気分です。そこで単語をいろいろと覚えなおしているのですが、英単語を語源から覚えると記憶に定着しやすいという経験から、ドイツ語単語でもそういう語源解説本がないかなぁ、と探していたら本書に行き当たりました。ドイツ語単語の語源だけでなく、対応する英語・フランス語の単語も記載されていることが多く(時にはそれらの語源も記載あり)、英語・フランス語の知識のある方は本書をかなり面白く読みこめると思います。こうしてドイツ語単語と他の言語の単語を比較することで、印象に残りやすくなります。語源マニアにはかなりお薦めですね。(^-^) 新書程度の大きさ(240ページ程度)で、透明カバーも付いているので、携帯に便利です。
あと、付録(p.206-p.240)も充実してます:1.述語解説、2.印欧語根30例とドイツ語、3.ドイツ語の歴史、4.近代ドイツ語の成立、5.現代ドイツ語、6.ドイツ語の多様性、7.ゲルマン諸語の語彙と統一性と多様性、8.単語の構造、9.単語の分析、10.ドイツ語の語彙の構成、11.人名の起源、12.地名の起源、13.言語と文化、14.ことわざ、15.ゲルマン語強変化動詞アプラウト7類、16.主要不規則動詞変化一覧
巻末図版:1.標準語と方言、2.maken/machenなどの分布、3.Hus/Hausの分布、4.Sonnabend/Samstagの分布、5.指小辞 -ken/-chen/-elの分布、6.ドイツ語標準化の歴史的中心地
最後には印欧祖語からドイツ語までの流れが見開きで解説されており、参考になります。
(こういう本がフランス語についてもあればなぁ、と思います)
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